菅首相辞任表明!今こそコロナ対策を国会にて審議し、
政治空白を作らないことを求めます!
9月3日菅首相は辞任を表明しました。前日までは「総裁選に出る、人事も行う」と明言していましたが、支持率低下に表れる国民世論に追い詰められ、突然、不出馬を表明しコロナ対応を投げ出しました。このコロナ禍で、昨年8月28日の安倍元首相に続き、無責任な政権投げ出しは二人目となる異常さです。
8月26日緊急事態宣言の対象を拡大した会見で、菅首相は「明かりは見え始めている」と発言し、コロナ対策への国民の怒り、不満を加速させました。諸外国に比較し死者の数が少ないなど、救える命も救えなかった今の医療崩壊につき、状況をよく捉えていないだけでなく、国のトップとして認識のなさを露呈しました。自分の言葉で語れない菅首相は閉会中審査にも出ず、説明責任も果たしていません。
菅自公政権は、国民の声を無視して五輪開催を強行し、開催中に感染爆発の事態を引き起こしました。8月4日の菅首相による「自宅療養の基本方針」の会見は、国民の不安を増大させ、「自己責任」を押し付ける冷たい政治姿勢を明らかにしました。その後、厚労省は中等症も原則入院としましたが、この方針は撤回されていません。多くの専門家、コロナ最前線で奮闘されている医療現場からも臨時病院の開設などが提案されています。重症者数の連日の最多更新、救急搬送されない、自宅で亡くなる方の痛ましい事態はあってはならない事です。国民の不安に応え何よりもいのちが大切にされる政治であるべきです。
「災害級」といわれる今の事態の解決の為には国会を開き、真摯に審議をすすめ、医療・補償などへの予算措置が必要です。首相が任期までコロナ対策に専任したいというなら、今こそすぐに国会を開くべきです。総裁選による政治の空白はあってはなりません。野党4党は、五輪開催前の7月16日から、憲法53条に基づき国会の開催を再三申し入れてきましたが、政府与党は拒否し続け、平然と憲法違反を行っているのです。
菅首相の辞任表明で、コロナ対応の無為無策を始め、9年に亘る安倍・菅政権の悪政がなかった事になるわけではありません。自公政権の責任は重大です。マスコミは総裁選を連日報道していますが、候補者は全て安倍・菅政権を中心的に支えてきた人達です。総裁選は自民党という枠の中で起きている事で、マスコミも報道の視点を再考すべきです。
「菅自公政権ではいのちと暮らしを守ることは出来ない」と多くの方々が声を上げ続けてきました。都議選での立憲野党協力による議席増、自公の過半数阻止。そして「カジノ誘致是非の住民投票を求める署名」のたたかいをもとに、「市民と野党の共闘」をすすめ、菅首相のお膝元で閣僚経験のある候補者を抑え圧倒的票差で勝利した横浜市長選は、政権交代を望むわたしたちに希望を与えてくれました。
9月8日には、総選挙での政権交代に向けて嬉しい前進がありました。立憲民主、共産、社民、れいわ新選組の野党4党と「市民連合」が、「憲法に基づく政治の回復」「格差と貧困の是正」など6項目の野党共通政策に合意しています。今後政党間の更なる協議が求められています。市民である私達も声を上げ続けましょう。政権交代にむけ、今後世話人会では総会に掲げた活動方針に基づき討議をすすめながら、みなさんへの発信を行っていきます。
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