2024年10月15日火曜日

「さよなら自民党政治」の声を広げ、政治のいきづまりを転換しよう

衆議院選挙が10月15日公示、10月27日投開票で行われます。あいおい職場革新懇は、今年3月の総会で「裏金疑惑の解明を求め、いのちと暮らしを守る為に自民党政治をストップさせよう」の方針を確認し、運動をすすめてきました。10月13日世話人会を経て衆議院選挙に向けてみなさんに呼びかけます。

自民党政治のいきづまり

岸田前首相は「統一協会の問題や裏金事件で国民の不信を招いた、身を引く」と追いつめられ退陣しましたが、自民党総裁選では全候補が「裏金や統一協会の調査をしない」と発言し、同党の「信頼を取り戻す、生活を守る」は信用できないことがはっきりしました。石破新首相は、国民の求める争点を明らかにせずの党利党略の早期解散をしたことで、「手のひら返し、うそつき石破!」との批判が噴出してます。

この間も、「しんぶん赤旗」が石破首相の裏金をスクープし、上脇教授が刑事告発、自民党小泉選対委員長もパーティー券過少記載で刑事告発されています。また牧原法相の統一協会会合出席も明らかになりました。

石破首相は「経済政策は岸田政権を引き継ぐ」とし、物価高にまともな対策を打たない一方、反対の多いマイナ保険証に1兆1700億円の税金投入、また憲法9条への自衛隊明記を含む早期の改憲発議や「アジア版NATO」「核共有」と戦争する国づくりを主張するなど、予算委員会の審議があれば、様々な問題を追いつめることが出来たと思います。

市民と野党の共闘は生きている!

市民と野党の共闘がうまくいってないのでは?と心配されている方もいらっしゃると思います。私たちが3月の総会で講演をお願いした全国革新懇・東京革新懇代表世話人の五十嵐仁教授は、9月28日東京革新懇主催の「共闘の力で自民党政治サヨナラの大運動を」の学習交流会で、「立憲民主党の野田代表が共産党と政権を共にしない姿勢で戦争法の違憲部分をすぐには廃止できないと表明しているのは大きな問題であり、戦争法への反対は立憲民主党の立党の原点であり、野党共闘の出発点、そこに立ち返ることを求めたい」と言われました。

野田代表が共闘を求めた日本維新の会や国民民主党は改憲ありきの自民党補完勢力であり、市民が共闘出来る野党ではありません。共闘の運動をすすめる主体は市民です。9月28日の東京革新懇の学習交流会では、多くの地域革新懇より「地域の市民の要求が立憲野党を動かし、共闘が進んでいる」との報告がされました。

10月7日~8日に市民連合(安保法制の廃止立憲主義の回復を求める市民連合)は、野党3党1会派(立憲民主党・日本共産党・社会民主党・沖縄の風)へ要請書を渡し、総選挙勝利を目指し、ともに全力を上げることを確認し合いました。

【市民連合の要請項目】 1例として立憲民主党への要請文(←こちらをクリック)にて詳細をご覧ください。

市民の生活を守り、将来世代に繋げる政治の転換を

⑴ 憲法も国民生活も無視する軍拡は許さない

⑵ 物価高、燃料高騰、円安、不公平税制を放置せず、市民の生活を守る経済政策を行う

⑶   だれもが個人として尊重されるよう、ジェンダー平等・人権保障を実現する

⑷ 将来世代へ繋げるために、気候変動対策を強化し、エネルギー転換を推進する

⑸ 権力の私物化を止め、立憲主義に基づく公正で開かれた政治を行う

選挙は短期決戦です、いのちと暮らし最優先の新しい政権をつくるチャンスです。ご家族やお知り合いなどにお声を掛けていただいて、希望のもてる政治の実現のためにご一緒に頑張りましょう!

2024年8月5日月曜日

東京都知事選挙を終えて これからも声をあげていきましょう

都知事選挙でご支援をいただいたみなさん、ありがとうございました。共闘候補の蓮舫さんは大健闘されましたが、残念ながら当選には至りませんでした。
あいおい損保革新懇の「財界ファーストの小池都政からくらし・福祉優先の都政へ」(6月14日投稿)の呼びかけに賛同者の方々からの「自民党べったりの小池都政はもうストップさせよう、変えよう」の多くの声をいただきました。ありがとうございます。世話人も街頭宣伝や支持を広めようと行動しました。
7月21日の世話人会では、今回の都知事選についての「立憲政党や革新懇も含めた市民団体の分析や声明」を参考に討議を行いました。

世話人会の討議内容を伝えます
 蓮舫さんは、前回の共闘候補の宇都宮健児氏の得票からプラス43万9111票と大きく上回ることが出来た。

 蓮舫さん登場の街頭宣伝ではかつてない人数の人たちが集まり、蓮舫さんの「トップダウンではなくボトムアップでくらし応援の政策を実現しよう」への訴えに共感する都民が増えていき「都政を変える希望」を見せてくれた。

 革新懇を始め、市民と野党の共闘で変えようと市民団体がひとつになり、駅頭宣伝など工夫して行われた。

 「ひとり街宣」はSNSの投稿をみて、自分もやってみようと3000人以上が挑戦、都内の主要な駅700か所以上で行われ、政治を変える希望となった。「ひとり街宣」とは、2022年の杉並区長選で始まり、市民一人一人が自発的にポスター等を印刷して掲げ、変えたい思いで立ち上がった勇気ある行動。

 小池都政は批判され、全ての市区町村・島で支持を減らしマイナス74万3356票となった。蓮舫さんと石丸候補の得票合計は小池知事を上回っている。がっかりすることはない。

 28年の小池都政の総括や争点の報道が十分にされなかった。

 石丸伸二候補は、「政治屋の一掃」「政党のしがらみがない」をアピールし SNSを駆使し政治再建( SNSによる見える化、AI活用の民意集約など)を訴え、既成政党や政治そのものへの不信をもつ無党派層を中心に支持を集めたが、街頭宣伝では政策は語らず、ネットを見て名前を広めてくれに終始していた。「政党と無縁」と言っていたが、選対本部長は自民党萩生田議員の政治塾の塾長、選対事務局長は東京維新の会関係者であり、応援演説に統一協会関係者がいた。

 ネット世代・無党派層も含め、多くの都民に響く動画サイトやSNSを駆使したネット選挙の更なる向上を期待したい。

 都議会議員補選では自民党は2勝6敗、萩生田議員の八王子市では自民党候補が大差で惨敗し、裏金問題に対する都民の怒りが示された。

これからも声を上げ小池都政・自民党政治を変えましょう
今後、都議会の第3回定例会会議は、918日から10月4日の予定です。
都議会での小池都知事の答弁姿勢は自民・公明・都民ファには100%答弁、立憲・共産などへの答弁拒否率は76%です。
知事に不都合な議員の質問は排除され、議会から追い出しをする( 3月26日東京MXニュース動画あり)など非民主的な運営を許すことなく、選挙で訴えた小池都政の問題点についてこれからも声をあげていきましょう。
来年の夏には都議会議員選挙があります。その前に衆議院選挙があるかもしれません。市民と野党の共闘を発展させ、自民党政治を終わらせるために力を合わせましょう。


2024年7月29日月曜日

 シンポジウム「いま東アジアの平和の準備をどう進めるか」

  ☆ 動画をご覧ください  ☆    

 https://www.youtube.com/live/dfG6E5TTviM?si=6LvllBJ_z4TGhg-J (こちらをクリック)


                  ⇧チラシはクリックまたはタップで拡大できます

(全国革新懇ホームページより)
 全国革新懇と日本原水協、日本平和委員会、安保破棄中央実行委員会の4団体は7月24日、東京の明治大学駿河台キャンパス・グローバルホールで「いま東アジアの『平和の準備』をどう進めるか」と題するシンポジウムを開きました。岸田政権が「戦争の準備」にまい進するもとで、憲法にもとづく「平和の枠組み」をどう構築していくかが大きな課題。シンポでは外交のありようをはじめ、市民運動の課題についても議論が及びました。オンラインを含め、279人が参加、視聴しました。
(7/29現在 YouTube動画は4341回視聴)⇐あいおい損保革新懇が補足

 パネリストは、コーディネーター役を兼ねた纐纈厚さん(山口大学名誉教授、全国革新懇代表世話人)、清末愛砂さん(室蘭工業大学教授、オンライン参加)、佐々木寛さん(新潟国際情報大学教授)、志位和夫さん(日本共産党議長)の4人です。

                             

2024年6月14日金曜日

   界ファーストの小池都政から
   くらし・福祉優先の都政へ力を合わせましょう
       
東京都知事選挙が6月20日告示、7月7日投開票で行われます。月7日には東京都議会議員補欠選挙江東、品川、中野、北、板橋、足立、八王子、府中、南多摩(6月28日追加)の9選挙区で行われます。私たちは、総会に於いて「財界ファーストの小池都政から都民本位の都政に切り替えます」の方針を掲げました。総会に参加出来なかった方からも、「ネガティブキャンペーンに負けず都知事選がんばって」「絶対勝利しましょう」の声が世話人に寄せられています。
市民と野党の共闘候補
527日に立憲民主党、日本共産党、社民党、生活者ネット、緑の党、新社会党、「革新都政をつくる会」、市民団体が参加している候補者選定会議を経て、蓮舫さんが共闘候補に決定。蓮舫さんは「反自民、非小池都政でがんばりたい」と決意してくれました。共闘の取組みは2016年、2020年の都知事選、国政選挙、直近の東京15区補選へと運動が継続しています。
自民党政治加速の小池都政 学歴詐称疑惑
小池知事は、8年前の2016年知事選では自民党との決別を訴え、都民の支持を得ましたが、すぐに財界の利益優先の自民党と同様の政策を推進しました。 自民党都連(裏金・統一協会べったりの萩生田光一議員が、まさかの会長)は、小池知事の出馬宣言がないなかで、6月10日に支援表明を行っています。裏金自民党への都民の批判が高まるなか政党色を消しての支援で都民を欺こうとしています。小池知事は裏金事件を大問題と捉えず、現行法の枠内で対応すればよいとの認識です。学歴詐称疑惑では市民団体が「納得できる説明をとオンライン署名」をすすめています。
財界ファースト稼げる東京へ、都民の声を聞かず、平和とは真逆の小池都政(主なもの)
①都立病院の独立法人化で629床が休止する危機的な状況 ➁保健所は不足のまま
③国民健康保険料は都の財政支援はなく今年度も大幅値上げ、後期高齢者医療保険料も国・都の支援なく大幅値上げ
④都営住宅は25年間新規建設ゼロ
⑤多摩格差ゼロの公約を投げ出し新たな格差を作り出す
⑥大型道路は予算増、住宅耐震は予算減
⑦外環道の陥没事故を起こした鹿島JVが被害の住民を監視・盗撮、公共工事を担う資格なし
⑧横田基地所属のオスプレイ事故が解明しないままの飛行再開に抗議なし、ミサイル対策の地下シェルター整備
⑨神宮外苑、葛西臨海公園、日比谷公園の自然破壊の大型再開発、「築地は守る」発言を忘れたかの築地跡地再開発
⑩羽田空港新ルートで過密化、日航機と海保機の衝突事故は過密化が背景
⑪都と森ビルがすすめた麻布台ヒルズ、まちをこわし東京大改造で格差拡大
⑫48億円の都税投入のプロジェクションマッピングの委託先は五輪談合で指名停止中の電通100%出資の電通ライブで不透明 都庁前での食料支援行動に700人から800人が並ぶ中税金の使い方に批判集中
20207月の都知事選では、コロナ対応で毎日のようにTV出演し、街頭演説は1回も行わず当選しましたが、今回は市区町村長からの推薦の強制や、低所得の方への商品券配布、18歳以下の子どもへ5000円給付の「018のサポート」などを実施。バラマキではなく解決策を考えるべきではないか。また都内770万人の全所帯に「防災ブック無料配布」時の知事の顔写真入りのメッセージ(印刷代1200万)など、税金を使い選挙活動をしているのではと都民の批判が集中しています。
都議会の変化
小池知事が提出した東京都一般会計予算に賛成したのは、自民・都民ファ・公明だけであり、共産・立民を始め7会派42人が反対し、8年間の中で反対会派は最も多くなりました。
都政を変える 立憲野党と市民の運動で
小池知事は待機児童ゼロの公約を実現したと言っていますが、立憲野党と都民の地道な運動の力で実現したものであり、知事の力ではありません。学校給食無償化も要求の声を集め、何度も請願を行い運動をすすめてきた都民と立憲野党の力です。東京都の予算は一般会計で8.5兆円、特別会計を合わせると16.5兆円です。一般会計の3.8%を組み替えるだけで、121項目の都民の要求が実現します。知事を変えれば都政を変えることが出来ます。全国革新懇、東京革新懇、近隣県の革新懇も都知事選の支援行動を展開しています。618日には蓮舫さんも参加される「都政を変えようオール東京大集会」が開かれます。新しい知事の誕生に力を合わせましょう。

2024年6月5日水曜日

           金権腐敗政治に反省なしの自民党政治では
                        国民の暮らしが守れない

<総会を終えて>
3月の第20回総会では、 今の政治情勢をしっかり学習しようと、全国革新懇・東京革新懇代表世話人、法政大学名誉教授の五十嵐仁先生による「岸田政権の行き詰まりと自民党の裏金問題」の問題提起を受け、「自民党政治を一刻も早く終わらせたい」との意見交換が出来ました。職場の問題は昨年に続き、AD社とMS社の要員の推移の資料をもとに大変混乱した現状が報告されました。利益最優先、顧客軽視により起こった「ビックモーター問題」と「保険料調整」による業務改善報告書の提出、また金融庁の損保有識者会議、日本損害保険協会の「業務抜本改革推進PT」の設置を報告し、損保経営には信頼回復とともに健全な職場運営が求められていると情勢報告しましたが、今後もみなさんと情報を共有していきます。今年度の方針、総会の様子、みなさんの貴重な発言をニュース104号で紹介し、五十嵐先生の講演内容、東京革新懇作成のチラシ「裏金・腐敗自民党政治さようなら」を添えてお届けしましたが、ニュースの感想が寄せられました。「まずは3補選の勝利を願って」「自民党の悪政の現状とこれを変えて行こうの呼びかけに賛同します」「呼びかけ内容は同意できます、低投票率を変える大運動を、日米軍事同盟が諸悪の根源ではないのか」「頑張ってください」等です。ニュース104号の送り状でお伝えした世話人会からの呼びかけ【裏金問題で自民党は組織的犯罪の認識がありません、引き続き国会内外の運動で真相を明らかにしましょう、日米首脳会談でアメリカとともに戦争する国づくりへの合意ではなく、憲法9条をいかした平和外交を求めていきましょう、職場の問題も、政治・平和の問題も現状を変えて行く為に力を合わせましょう】を受け止めていただいたこと、大変心強く思いました。

<自民党惨敗の情勢    抜け穴だらけの政治資金規正法>
4月28日衆議院3補選は市民と野党の共闘により、立憲野党が完勝し市民の怒りが示されました。市民連合の声明(←クリック)を是非お読みください。そして 小田原市長選、静岡県知事選、目黒区都議補選でも自民党は惨敗です。 報道各社の世論調査では次期衆院選後、「政権交代」「与野党拮抗」が望ましいとの回答が多くを占めています。 国民の信頼を取り戻すはずの政治資金規正法改正案で【自公と第二自民党公言の維新が5月31日修正合意。その内容がひどすぎる、企業団体献金にはふれず、パーティー券公開基準は3年後に5万円(複数回やれば今と同じ)に、政策活動費は廃止にせず領収証の公開は10年後(時効を逃れ)となっている。自民党には新たな脱税疑惑もあるなかこれのどこが改正なのか】裏金を刑事告発した上脇教授は企業には収支報告制度がないので、企業分の不記載を見つけられない、パーティの禁止か、パーティ券購入禁止しかないと指摘されています。自民党改正案に反対は70%の世論(JNN)であり、この内容での採決を許してはいけません。
また国会では、日米首脳会談の合意に沿った「戦争する国づくりをすすめる法律」の「経済秘密保護法」「自衛隊を米軍の指揮下に組み込む統合司令部設置法」などが自民・公明・立民・維新・国民などの賛成で短時間の審議で強行成立しています。立法事実を説明できないものもあります。5月22日市民連合の運営委員会でも立憲民主党の安全保障政策が必ずしも自民党と対抗するものになっていない、意見を申し入れしていくと発信されています。

<運動の前進>
あいおい損保革新懇も参加した運動は前進しています。4月13日には新宿駅東口に於いて第3回職場9条の会の大軍拡NO、9条守れ宣伝行動では、過去最高の800枚のチラシを配布、外国の方向けの英語のスピーチや英語のチラシ配布など工夫溢れる行動が行われました。憲法施行77年の5月3日憲法大集会(於:有明防災公園、スローガン:武力で平和はつくれない、とりもどそう憲法いかす政治を、主催:総掛かり行動実行委員会)には昨年より7000名多い32,000名が集まりました。憲法改正の国会議論急ぐ必要はないは65%(共同通信)です。損保9条の会の旗も5月の風に誇らしげに。 5月18日には第43回全国革新懇総会(スローガン:日本をダメにした自民党政治にさよならを、市民と野党の共闘の再構築・発展と「3つの共同目標(平和・民主・革新)」を高くかかげて)が開かれ、自民党政治を終わらせる「革新懇の役割」を発揮しようと意思統一し、全国各地で運動が展開されています。世話人会もみなさんと力を合わせてがんばります。
5月27日に市民と立憲野党の選定会議を経て、東京都知事共闘候補の発表がありました。
次回の投稿では、総会で提起した「財界ファーストの小池都政から都民本位の政治に切り替えます」をみなさんと一緒に考えていきたいと思います       

2024年2月18日日曜日

 第20回総会をオンラインにて開催します

あいおい損保職場革新懇の第20回総会を3月24日(日)午後2時から4時半まで、オンライン(ZOOM)にて開催します。

あいおい損保職場革新懇 第 20回総会 議事日程

日時:2024年3月24日 午後2時から4時半

場所:ZOOM MEETHING室 (オンラインによる)

午後2時  開会

○ 第20回総会議案提案

  Ⅰ   第19回総会以降の情勢

    Ⅱ   この1年の主な取り組み

       Ⅲ  2024年活動方針

    Ⅳ   会計報告

      Ⅴ      申し合わせ

○ 意見交換

問題提起 全国革新懇代表世話人 五十嵐 仁さん

参加者 発言

 総会の議案書は

     こちらをクリックしてご覧ください →  議案書

 議案のPDF版(⇠クリック)はこちらです。

■参加者のかたには、ZOOM会議に参加する為のURLを送ります。


2024年2月6日火曜日

自民党の裏金疑惑を解明し国民本位の政治を取りもどそう

「裏金疑惑」の問題で岸田政権への国民の批判と怒りが渦巻いています。

自民党の「政治刷新本部」は国民から期待はされず、国民が求めているのは、派閥の解散ではなく裏金のシステム、何に使ったのか、政治がゆがめられたのではないかです。そしてキックバックなどにより多額な金額をため込み、収支報告書無記載の法律違反が3000万円以下は罰せられないことに検察に対する不信も高まりました。

1月26日から通常国会が始まりましたが、検察の立件を免れた安倍派5人衆全員が笑っている無責任な態度に私たちの怒りはピークに達しました。安倍派幹部の説明に納得しないが91%(毎日新聞調査)です。検察で立件しないのなら、国会で野党が要求した全員の喚問を行うべきです。

1月30日の衆参予算委員会で野党から裏金に関わった自民党議員の全リストと、公表の必要のない「政治活動費」50億の二階元幹事長への喚問が要求されました。20227月参議院選挙では自民党と旧統一教会との癒着で政治がゆがめられ、世論は自民党議員の全調査を要求しました。調査結果は自主申告で強制力のない不十分なものとなり、国民は納得出来ませんでした。5日提出されたリストも、8日締め切りの全議員宛のアンケート項目も全く不十分で裏金の資金の流れを解明する意思はないと言わざるを得ません。

多くの抜け穴がある政治資金規正法の抜本改正、企業団体献金の全面禁止は待ったなしですが、国会において裏金疑惑の全容の解明が先です。1月31日安倍派の3年分の収支報告書が訂正されましたが、訂正で納得できる国民はいません。驚くことに岸田首相は収支報告書に無記載でも口座に入金してあるので、「裏金」ではありませんと無責任な発言をしました。

経団連十倉会長は、自民党への年24億の献金は、社会貢献であり何か問題はあるのかと発言しました。企業は見返りを求めて献金しているわけで、献金で政治がゆがめられているのが問題です。財界の献金は税制優遇され、財界・企業のもうけを優先した消費税増税、インボイス実施、法人税減税、社会保障削減、マイナ保険証、原発推進、教育の公的支出削減、大阪関西万博など国民を苦しめる政治が行われています。

裏金にまみれた自民党政治のなか私たちの暮らしは守られているでしょうか?

「国民の信頼回復」を何度も言う岸田首相ですが、国民の信頼を失った政権が当たり前のように悪法を通したり、閣議決定するのは許されないことです。特に紙の保険証を失くす、 辺野古新基地問題で沖縄の民意(全国からも福岡高裁那覇支部へ抗議!)を無視した代執行、南西諸島での大軍拡と戦争準備、能登半島復興優先で中止を求める声も聞かずカジノありきの大阪関西万博の強行など多くの悪政を継続させています。

甚大な被害をもたらした能登半島地震は1ヶ月経ちましたが、今なお1万5000名近くの方が劣悪な避難所生活を余儀なくされています。防災関連予算は2014年以降軍事費を下回り、2023年度は軍事費の4分の1となり、国民のくらし安全より大軍拡が優先されています。岸田首相は新年の会見で、初動の遅れが指摘される能登半島地震の大災害のなか、「改憲」を叫び、志賀原発に対する発信は一切せず、記者からの原発の質問も打ち切りました。停電が続くなか被災者に「マイナ保険証は便利です、逃げる時はマイナンバーカード持参を」と発信した河野デジタル相にどこをみているのかと多くの怒りが集中しました。

羽田航空機衝突事故はあってはならない事故ですが、航空管制官等も19年間で2割弱が削減され、逆に1人が管制する航空機は1.8倍です。実質賃金は20ヶ月連続マイナスで岸田政権発足後14.5万円も賃下げで、4万円の定額減税では10万円以上も足りません。2024年の年金も実質削減です。特に今後行われる増税にこの減税は評価しないとなっているのです。

こんな政治を変えようと全国で運動が行われ、怒りの声が広まっています。

1月27日の東京革新懇第32回総会のアピール 「自民党政治を打ち破り、国民本位のまともな国政を!東京から日本を変えよう!」(東京都知事選挙は7月7日投票) は参加した地域・職場革新懇、賛同団体の全員の総意で採択されました。

みなさん、今こそ市民と野党の共闘の力を大切にいのちと暮らしが守られる政治に変えていきましょう!!世話人会は、今後もみなさんと学習や意見交換をしながら、活動をすすめていきます。