鈴木氏のお話の要点です。
1. 市民連合の活動方針: 「綱引き」に例え、味方陣営(市民や諸団体、野党)を増やしていくことを「大道」としています。
2. 市民連合の体制刷新と「地域主体」への転換
◆市民連合は結成から10年が経過し、従来の「少数有志による運営」から、地域が主体となる新体制へと移行しました。
◆新体制:菱山氏(フェミブリッジ)、佐々木寛氏(市民連合@新潟)、多々良哲氏(市民連合みやぎ)の3名が共同代表になり、共同代表含めた事務局が12名です。
◆新体制の特徴: 全国11ブロックからメンバーを集めるなど、より草の根に近い組織運営を目指しています。
◆鈴木氏は、事務局メンバーとして、地域と中央の調整役を担っていらっしゃいます。
3. 2026年衆院選の総括 と「中道」への厳しい評価
◆2024年の躍進から一転し、2026年選挙で立憲野党(特に合流した「中道」)が惨敗した原因を分析しています。
◆原発再稼働や安保政策、憲法論議において、旧立憲と旧公明の双方に配慮した「どっちつかずの政策」が、リベラル層からも一般層からも不信感を買いました。
◆市民側の苦渋の決断: 各地域の市民連合は、この曖昧な「中道」を組織として支持できず、多くの地域で自主投票を選択せざるを得ませんでした。
4. 「押したり引いたり」による野党との再構築
◆選挙後、市民連合は野党に対して「突き放す」だけでなく、「引き寄せる」という戦略的な距離感で共闘の再建を図っています。
◆納得できない政策をとる「中道」を会合に呼ばない時期を経て、現在は個々の議員の判断を尊重しながら、再び市民との連携を促す働きかけを行っています。
◆山本太郎氏の病気や議席減という状況下で、これまで市民連合と距離を置いていたれいわ新選組が方針転換し、共闘の場に参加し始めたことは進展とされています。
◆4月5日市民と野党共同アクションペンライト集会には中道の吉田晴美氏、れいわの高井幹事長も参加し野党7党揃い踏みとなりました。
5. 今後の共闘に向けた展望と市民の役割
◆各野党にフラットに共闘を呼びかけ、市民の声を代表して政党へ届ける「取りまとめ役」を維持すべきだとしています。
◆「中道」の動きに納得できない若手議員ら(ポラリスなど)の模索を注視しつつ、市民側も「自分たちが候補者を支え、育てる」という覚悟を持って、政党に自己変革を迫り続ける必要があります。
◆「市民が主導権を握り、時には厳しく突き放し、時には粘り強く対話を重ねる(押したり引いたり)」ことで、真の共闘体制を再構築していくことが重要です。
<講演をお聞きして、参加者の感想はこちらです>
・お話をお伺いし、それぞれの組織での動きについて大変な苦労をされていると率直に感じました。
・講演が非常にわかりやすく、中道の立ち位置や、なぜ立憲が負けたのか、今後どうしていくべきかという点が理解でき、色々考える上で良かったです。
・講演を伺いながら、ウクライナやイランなどの国民が突然攻め込まれた際にどうすべきかという難しい問題を考えた。また、中道改革連合や左派政党の連携について、政党同士で分かり合えるのか難しいだろうと感じました。
・講演は良かったです。自分の選挙区の中道の方は「原発には反対」を貫き、一緒に行動してくれました。
・お話は非常に参考になりました。中道改革連合ができた際、1980年の社公合意を思い出し、旧立憲のメンバーが社会党と同じ道を歩まないよう祈っています。
・お話を聞いて、自身の選挙区の候補者が中道に行ったことや、それに対する市民の反応を振り返り、「自業自得」という感想も持っています。
・「綱引きの話」がとてもわかりやすかったです。
・厳しい世の中において立憲野党を束ねていく市民連合の役割が理解出来て良かったです。

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